お知らせ

2015年アメリカ短期看研修

研修を通して強く感じたのは米国の看護師が深く専門性を突き詰めているということでした。米国では2年に1回看護師免許の更新があり新しい知識や技術を自ら学ぶ必要があります。また看護師であっても上級資格を習得することで処方や麻酔、骨髄穿刺などを実施できるということも日本との大きな違いでした。臨床の場面においても看護師の権限が多く高いアセスメント能力を求められます。昨今日本における看護師教育も専門学校から大学へと変遷してきていますが、アメリカでも学士号・博士号などを習得して医療に従事する看護師が増えているとのことでした。高い専門性と誇りをもって職業に従事することがよりよい看護につながっていると感じました。

見学をさせていただいたポートランド大学ではシュミレーション人形を使用し学生が高いアセスメント力を身につけてから現場に出ることができるような仕組みとなっていました。日本でも模型や人形を使用することはありますがあまり精巧なものではなく、このような教育を受けてから現場に出られることは実践において大きな助けになると思います。

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ポートランド大学


 日米双方において患者のためにより良いケアを提供するという姿勢は変わらないと感じました。その中で米国では医療的アプローチ、日本では日常生活ケアにもウエイトが置かれているのではないかという印象を受けました。日本での看護師は身の回りのお世話をさせていただく機会が多くあります。日本人看護師の身の回りのケアや細かい所への気配りは素晴らしいという患者が多くいるという話を聞き誇らしく思いました。

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Multnomah Fall


 また、日本にはないトピックスとして尊厳死の話もとても興味深いものでした。死期が迫っているのなら自分自身で決定したいという考えはアメリカ的であるという印象でした。その他にもアメリカでの保険制度や小児科領域での心理的ケア、アニマルセラピー、急性期脳卒中ケア等々ここに書ききれないほど様々なことを見聞きし、学ぶことができました。

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シミュレーションセンター

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Oregon Health & Science University


 今回の研修でもう1つ得た大きなものとして同行した日本人看護師の皆さんとの交流があります。全国から参加された職位や経験も異なる13名と学ぶことができました。講義の中で質問を募ると次々に手が挙がるその積極性が素晴らしく、とてもよい刺激を受けることができました。また研修だけでなく空いた時間でダウンタウンの散策なども行えたことは、英語に興味があった私としてはとてもありがたく素敵な時間となりました。年齢が近く同じく英語に興味があるメンバーと出会えたことも一生の財産です。


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上3枚の写真:Portland State University


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Doernbecher Childern's Hospitalのセラピー犬のHopeちゃん


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ポートランド州立大学の担当のJeffさんより修了証を渡されました


 今回の研修での学びを大切に日々の看護に従事していきたいと思います。

ありがとうございました。

                           by Y. Kobayashi, R.N.