お知らせ

2014年アメリカ短期看護研修 3日目

3日目は、OHSU付属ドーンベッカー小児病院にて院内見学とチャイルドライフプログラムについてレクチャーを受けました。院内は、小児にも分かりやすい様に部屋は動物や植物などの名前で表記し、覚えやすい工夫がされていました。また、病院という恐怖心をなくすため、院内は明るく、天井や壁には可愛い装飾がされていて、小児病院らしい院内となっていました。

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OHSU付属ドーンベッカー小児病院


小児は医療行為に関してはもっと恐怖を感じるため、それを和らげるための医師でも看護師でもない子供たちの心と身体に寄り添う専門家のチャイルドライフスペシャリストが存在することを知りました。治療や処置に対する説明を簡単な言葉を使い説明・教育・サポートして、時に人形を使い自分のおかれる状況を、子供が恐怖心を抱くことなく理解してできるよう工夫していることを学びました。また、兄弟の死に対する兄弟のケアもスペシャリストの仕事で、別れを言う機会を与えること、死という大きな出来事を消化することで、今後の将来に病院内の経験がトラウマにならないようにすることも大切な役割で、周囲にも欠かせない存在であることが分かりました。

 午後はプロヴィデンス・ポートランド・メディカルセンターに行き、脳神経病棟とICUの見学と、急性脳卒中ケアのレクチャーを受けました。こちらのICUでは救急車で運ばれてきてドアを開けてから10分以内で医師に診てもらい、15分以内で脳外科医師に診てもらい、20分以内にCTを行い、tPA製剤投与を60分以内に行えるような確実な処置・治療ができるようなチームがしっかりできていて迅速な対応ができていることを学びました。また、患者がどんな状態であれ1日以内にリハビリをすぐ開始し、入院日数が平均4日で他の施設等に移っていると聞いたときは驚きました。脳神経病棟の見学もさせてもらい、2部屋の間に記録するスペースがあり、いつでも患者から目を離さないように工夫されていました。また、痙攣をおこす可能性のある患者にはモニターがあり24時間監視できるよう出来ていて、転倒に対するベッド対策もしっかりされていて学ぶことの多さに刺激を受けました。

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急性脳卒中ケアのレクチャー


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脳神経病棟とICUの視察


 その後に、オレゴン州尊厳死について聞きました。アメリカは個人の強調が強く、自分の人生は自分で決めるスタイルがあってもいいのではないかと考えたうえで生まれた尊厳死というスタイルで、以前までも尊厳死はあったが自殺として呼ばれていた。安楽死と尊厳死の大きな違いは、安楽死は医者が行う医療行為に対し、尊厳死は患者が処方箋をもらい、薬をもらって自ら服用することで、医師・患者が決断するのは一緒だが、その後の対応が違うことを学びました。尊厳死の対象となるのは、オレゴン州在住で6ヵ月以上は生きられないと余命宣告された方で18歳以上の方ということを知りました。まず、法的な段階を踏まなくてはならず、その中には15日間期間を置いて感情のコントロールをしてもう一度考え直してもらう期間が定められていることを知り、衝動的に行うことがないように慎重に行っていることが分かりました。実際、尊厳死に踏み込んだ人は高学歴や高収入の方が多いことを知りました。また、処方箋を書いたとしても、持っているという安心感で使用しない人も多くいることも知りました。身近にない制度で、自分には想像もできないくらいスケールの大きな内容のため理解するのに時間がかかりました。しかし、その人の立場になり、自分の人生を自分で終えるのもその人の人生になるのだと感じました。

 リーダーシップについてもレクチャーを受けました。プロフェッショナルは5つの「O」を使っており、義務感、責任感、監督意識・監視、結果をうみだす、機会があり全ての人が同じゴールを見つめることができるよう存在していることを学びました。リーダーになるためにはまず、自分自身を理解し、強みや弱みを知ることが大切だと聞きました。また、

その人材がどのようなスキルがあり、どのような可能性を持っているかを見極め、コミュニケーション能力があることもリーダーシップをとるうえで大切になることを学びました。周りに影響が与えることが出来る信頼されるリーダーになるため、普段からの人間関係は大切になることを学びました。